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美容室で、ふと鏡越しに言われた一言。「後ろ、少し白髪が増えましたね」。 自分では毎日見ているつもりでも、後頭部だけは見えません。写真や動画で気づいて、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。 実は、後頭部に白髪が集中するのには、この場所ならではの理由があると考えられています。 なぜ白髪は「後頭部」に増えるのか髪の色は、毛根にあるメラノサイト(色素細胞)がつくるメラニンで決まります。この働きが弱まると、色を失った毛、つまり白髪が生えてきます。 では、なぜ後頭部なのでしょうか。考えられる理由は3つあります。 ① 首・肩のこりと「巡り」の関係後頭部の頭皮は、首や肩の筋肉とつながっています。デスクワークやスマホで首まわりがこり固まると、頭皮への血流も滞りやすくなると考えられています。 毛根に栄養を届けるのは血液です。巡りの悪さは、メラノサイトの働きにも影響しうる要素のひとつです。 さらに夏は、冷房で首元が冷えやすい季節。オフィスや電車で「首の後ろだけひんやり」していませんか。冷えは巡りの大敵といわれています。 ② 汗と蒸れがたまりやすい場所だから後頭部は髪の密度が高く、汗や皮脂がこもりやすい場所です。夏は特に、蒸れによって頭皮環境が乱れやすくなると考えられています。 たとえば、まとめ髪や帽子で長時間過ごした日。後頭部だけ汗で湿っていた経験はないでしょうか。 ③ すすぎ残しが多い「死角」だからシャンプーのすすぎ残しがいちばん多いのも、実は後頭部と襟足です。見えない場所なので、洗い残し・すすぎ残しに気づきにくいのです。 残った洗浄成分や皮脂は、頭皮への負担につながる可能性があります。 なお、東洋医学では後頭部の白髪を体の内側の変化と結びつける考え方もあります。あくまでひとつの見方ですが、「後頭部=体からのサインかもしれない」と捉えて、生活を見直すきっかけにするのは良いことです。 ちなみに、白髪が目立つ場所によって考えられる背景は異なります。分け目・頭頂部の白髪やこめかみ・生え際の白髪が気になる方は、それぞれの記事もあわせてご覧ください。 白髪は元に戻せる?知っておきたい正しい期待値結論からいうと、一度白髪になった髪を完全に元へ戻すことは、現在の技術では難しいと考えられています。 ただし、悲観する必要はありません。大切なのは「これから生えてくる髪」の環境を整えるという視点です。 頭皮の血流、うるおい、清潔さ。メラノサイトが働きやすい土台をつくることが、40代からの現実的な白髪ケアといえます。 後頭部の白髪対策|今日からできる3つの習慣1. 首・肩をゆるめて「巡り」をサポート入浴中や寝る前に、首の付け根から後頭部にかけて指の腹でやさしくほぐしましょう。1日3分でかまいません。冷房の効いた場所では、ストールなどで首元の冷え対策も。 2. すすぎは「後頭部から」を合言葉にシャンプー後のすすぎは、いちばん残りやすい後頭部・襟足から始めるのがおすすめです。時間の目安は、洗う時間の2倍。ぬるま湯でていねいに流しましょう。 3. 汗をかいた日はその日のうちにリセット夏の汗や皮脂をそのままにして眠ると、頭皮環境の乱れにつながります。帰宅後は早めの洗髪で、頭皮を清潔な状態に戻してあげてください。 「染めて隠す」から「頭皮から整える」へ後頭部の白髪は、自分では見えないぶん、染めてもすぐ「染め残し」や「伸びた根元」が気になりがちです。染める頻度が上がるほど、頭皮への負担も気になってきます。 そこで近年注目されているのが、白髪を「隠す」のではなく、頭皮環境そのものを「整える」という発想です。頭皮も顔の肌と同じ、一枚でつながった肌。スキンケアと同じように、エイジングに合わせた頭皮ケアを取り入れる方が増えています。 たとえば、Givaudan社が開発した頭皮ケア成分「DARKENYL(ダークニル)®」は、原料メーカーの臨床データにおいて、4ヶ月の使用で白髪比率の変化(-56%)が報告されています。※原料メーカーによる試験データであり、特定製品の効能を保証するものではありません。 こうした成分研究の進歩により、「染める以外の選択肢」を毎日のシャンプーやローションで取り入れられる時代になりました。なお、これらは化粧品(非医薬部外品)としてのケアです。 よくあるご質問Q. 後頭部の白髪は抜いてもいいですか?A. おすすめしません。毛根を傷つけると、その毛穴から髪が生えにくくなる可能性があると考えられています。気になる場合は、根元からハサミでカットしましょう。 Q. 後頭部だけ白髪が多いのは病気のサインですか?A. 白髪の場所だけで健康状態を判断することはできません。ただ、急激な変化や体調不良を伴う場合は、医療機関への相談をおすすめします。 Q. 首・肩のマッサージだけで白髪は減りますか?A. マッサージだけで白髪が減るとは言い切れません。血流サポート・頭皮環境・生活習慣など、複数の面から整えていく視点が大切と考えられています。 まとめ|見えない場所こそ、日々のケアで差がつく後頭部の白髪は、自分では見えないからこそ気づくのが遅れがちです。首・肩の巡り、夏の汗と蒸れ、すすぎ残し。どれも今日から見直せることばかりです。 「染めて隠す」だけに頼らず、頭皮から整える習慣を少しずつ。未来の髪は、今日の頭皮がつくります。 染めない白髪ケアを試してみたい方は、アンチグレイのトライアルセットから気軽に始めるのもひとつの方法です。 |