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    東洋医学の経絡とツボの人体模型

    髪に元気が無いな、少し薄くなってきたかも!白髪がどんどん増える気がする…

    そんな老け髪サインが進行してしまう前に何とか防ぎたいですよね。以前のコラムでは「白髪が生えやすい場所と体の不調の関係」についてお話しましたが、今回は頭部と髪、さらには健康との関係をお話したいと思います。

    健康な髪は血行の良い頭皮から作られる

    健康な頭皮とは、血行が良く、髪を育てるための栄養が行き届き、適度な油分と潤いがある状態です。頭皮環境が良好であるほど頭皮に棲む常在菌のバランスも保たれ美髪を育むのに適した環境が保たれます。

    つまり血行が滞っていて血液を通して栄養が運ばれにくい状態になると、育毛するための頭皮環境が悪化し、炎症を起こしやすくなったり、臭いやフケ、抜け毛や白髪などのトラブルの原因になります。

    これらのトラブルに心当たりがある方は、髪のお悩み別におすすめのヘアケアを教えてくれる髪診断もおすすめです。

    髪診断

    あなたは青白い?それともピンク色?頭皮の血流状態をチェックしてみましょう

    青白い色の頭皮の方

    小さなお子さんがいる方は子供の頭皮の色をチェックしてみてください。きっと青白い色をしているはずです。青っぽい白色の頭皮は血行が良く栄養が行きわたっている状態です。

    血行が良い=ピンク色と誤解をする方もいらっしゃるかと思いますが、毛細血管は静脈なので健康な頭皮ほど青っぽく見えるのです。

    まだ小さな子供は頭皮に紫外線のダメージを受ける機会も少なく、新陳代謝が良く血流が良いため青白く見えるのも納得ですね。

    黄色っぽい頭皮の方

    頭皮の新陳代謝が低下ぎみで栄養も不足している状態です。この状態を放置すると、血行が悪化して頭皮の老化が進行します。

    ピンク色の頭皮の方

    毛細血管がうっ血し、炎症を起こして血行が悪い状態です。この場合毛根に必要な栄養は不足し抜け毛や白髪を促進させてしまいます。

    白髪や抜け毛は序の口!頭皮ケアを怠ると顔も老けやすくなる

    頭皮とお顔はひとつ続き。そして頭皮は体の一番高い部分に位置し、紫外線などの影響を一番に受ける場所です。つまり頭皮は顔よりも老化が早い場所なのです。頭皮が血行不良や紫外線などによって老化すると、血流が悪くなる→栄養が届かなくなる→頭皮の弾力が失われる→頭皮がたるむ→顔の皮膚もたるむ。という老化の一途をたどってしまいます。

    要するに頭皮のケアとは同時に若々しい顔のハリを保つことでもあったのです。

    老化を防ぐことは血管との闘い―ゴースト血管

    血流が悪くなると老化が進行しやすいというイメージをつかんでいただけたと思います。わたしたちの体を張り巡らす血管全体の99%は毛細血管であることをご存じでしたか?この毛細血管のネットワークが体中をめぐり、その長さは地球2周半分(約10万Km)にもなります。体のあらゆる臓器や細胞は毛細血管から栄養を受け取り、同時に老廃物を渡している、まさに生きていくための命綱だったのです。

    残念なことにこの毛細血管はどんな人でも加齢とともに少しずつ壊れ、その自覚症状もありません。これらは「ゴースト血管」と呼ばれ、血流が悪くなった状態が続くと血流がなくなり、酸素や栄養を送ることができなくなってしまった血管を指します。

    ゴースト血管は年齢とともに増え、20代に比べると60~70代では毛細血管が全体の4割もゴースト化すると言われています。*1
    NHKの調査では健康診断で異常が無いという人でも調べるとその1割ほどの人にゴースト血管が見つかりました。*2

    (*1参考)パナソニック株式会社 血流企画 第2回「その不調、ゴースト血管のサインかも?」
    (*2参考)NHKスペシャル ゴースト血管が危ない ~美と長寿のカギ 毛細血管~
    毛細血管に見立てた気の枝

    白髪や抜け毛以外にも深刻な症状をもたらすゴースト血管

    毛細血管は体中を張り巡らしているため、毛細血管の衰えがもたらす影響も全身に及びます。髪の毛が抜ける。白髪が増える。手足が冷えやすい。肌がくすんで見えたり、シミやシワが増える。頭痛やめまい、体のだるさ、気分が落ち込みやすくなるなど、体だけでなく心にも影響します。体中の臓器や細胞が常に酸素や栄養を求めていて、そこに滞りが起こった場合このような症状が起こるのは想像に容易いですよね。

    心がけ次第で毛細血管の老化をSTOP!

    血流が滞りぎみの毛細血管があっても、血流を良くするような生活習慣を心がけるだけで改善することができます。例えば、

    • 1、 体が冷えないように気を付ける
    • 2、 血流改善を促す食品を摂る
      (酢やレモンなどの柑橘類、イワシやサバなどの青魚、緑茶やぶどうなどのポリフェノール、昆布やわかめなどに含まれるアルギン酸、ビタミンEやビタミンCなど)
    • 3、 糖分は控えめに
    • 4、 質の良い睡眠をとる
    • 5、 適度な運動やマッサージも効果的
    • 6、 ストレスを溜めないように心がける

    ヘッドスパは白髪や抜け毛以外にも効果あり

    ヘッドスパとは頭皮のツボをマッサージして血流の改善と、溜まった老廃物をリンパに沿って流していくことでデトックス効果やエイジングケア*が期待できる施術です。美容室でヘッドスパのメニューが受けられるところも多く、中にはヘッドスパ専門のサービスを行っている所も増えています。

    ヘッドスパを受ける女性

    ヘッドスパの相場は5,000~30,000円。お好みのアロマを選んでオイルマッサージを受けながら、シャンプーとトリートメント、髪のダメージケアもできるメニューが多く、頭皮ケアだけでなくリラクゼーション目的で人気の施術です。一度受けると病みつきになって定期的に自分へのご褒美として通う方も多いとか。

    ヘッドスパは「ヘッド」と名前につくことから頭皮のケアと連想するかもしれませんが、先述のようにお顔とつながる頭皮のツボをマッサージしながら血流改善を促すことで、育毛の促進や頭皮環境の改善以外にも、顔のリフトアップ効果やくすみ予防など期待できる効果がたくさんあります。

    *年齢に応じたケア

    おすすめピックアップ

    時間がない人でも週1回の濃密頭皮ケア
    クリニックレベルのケアが手軽にできる!

    ボリュームケア成分Redensyl(リデンシル)を配合したスキャルプケアローション。髪のやせ細りやボリューム・ハリコシ不足が気になる頭皮にたっぷり栄養補給。頭皮ケアからアプローチして根元から密度感を生み出します。

    ツボとはそもそも何だろう―東洋医学のお話

    「病は気から」ともいわれるように、生命エネルギーである「気」の概念に基づく東洋医学では、体内に張り巡らされている14本の経絡(血液や気の流れ)と、気の出入り口である361の一般的にツボと呼ばれる経穴(けいけつ)に焦点を当てて治療が行われます。

    この361のツボに対する効果は世界的に認められWHO(世界保健機関)によって定められています。

    (参考)全日本鍼灸学会雑誌 WHO/WPRO標準経穴部位の決定に準拠した鍼灸研究を世界に (参考)WHO 361の経穴について

    次のコラムでは全身に361あるツボのうちの頭部のツボと白髪や抜け毛の関係をご説明したいと思います。

    経絡と経穴のイメージ

    このコラムのまとめ

    • 血流が滞り栄養が運ばれにくい状態になると、髪を育むための頭皮環境が悪化し、臭いやフケ、抜け毛や白髪の原因に。
    • 頭皮の血流の状態は、頭皮が青白い場合は正常。黄色っぽい頭皮は新陳代謝が低下ぎみ。ピンク色の頭皮は血行が悪い状態として判断できる。
    • 頭皮の血流が悪くなると、頭皮の弾力が失われ、頭皮のたるみとともに顔の皮膚もたるむ。
    • 血管全体の99%を占める毛細血管は加齢とともにゴースト化し、酸素や栄養を運びにくくなり、頭皮の老化が促進することで抜け毛や白髪を増やす原因となる。
    • 血流をよくする生活習慣を心がけ、毛細血管を長生きさせることが大切。
    • 頭皮のツボをマッサージしながら血流改善を促すことで、育毛の促進や頭皮環境の改善以外にも、顔のリフトアップ効果やくすみ予防など期待できる
    おすすめの菌活シャンプー

    白髪・抜け毛知らずの髪に!頭は髪と体の健康バロメーター①

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